「大変、すぐに来て!」
突然、家族の叫び声。家族はパニック状態だった。
僕はまず状況を確認する事にした。
かけつけてみると、灯油タンクから灯油がすごい勢いで出ていた。あたりは一面灯油。
どうも、パニックの家族いわく、蛇口をどっちに締めれば良いかはわからないらしい。
その時にはいていた、ふわふわのスリッパを灯油で台無しにする事はすぐに決断した。
瞬時に、物理的に考えた。
この勢いだと、業者を呼んでいたら、全部出てしまうだろう。だからその線は放棄。蛇口というのは、ネジ式で押さえるだけのシロモノだ。だがこのタイプの蛇口は押してもダメなタイプ。つまり、直接出口を押さえれば止まる可能性がある!手のどこを使うか。親指の腹がちょうどジャストフィットだ。親指の腹で出口をふさいだ。灯油はピタッと止まった。
心の声(蛇口はどっちにひねれば締まるのだったか。記憶を引用。右に締めていた。家族はどっちにひねれば良いかわからないと言っているが、俺は俺の記憶を信じて、右だ!)この間2秒ほどだったか。
ひたすら右にひねった。固かったが、じょじょに締まって、灯油は親指無しでも出なくなった。
風呂場で灯油のついた足を洗う。
家族いわく、その時の僕は格好良かったらしい。
「どうしてああいう時に冷静になれるの?」
「そういう時こそ冷静にならなきゃいけないんだよ。そういうば、色占いでは、紫の人は、ピンチの時に強いって書いてあったよ。」
・危機一髪エピソードその2
家族で掃除をしていた。居間の電気がつかなくなった。
機械に強いとかで、家族に呼ばれた。
蛍光灯のカバーが開かなくなったそうだ。どれだけ回してもだめだったらしい。
左で開くはずだ。これは2層構造。中にはおそらく線が這っているだろうから、カバーじゃないほうを回しちゃだめだ。だから、天井に押しつけながら。右はやはりいかないか。左。
難攻不落のカバーは開いた。
だが電気は、やはりつかない。僕は既にコードの断線を疑っていた。あれだけ回しまくったら、そりゃ多分切れるだろう。
案の定、カバーの中には、ひねりまくったコードがあった。懐中電灯でそのコードを見て行くと、銅線がむき出しの断線部分を発見した。
「ここのコードが切れているのが原因ですね。この電器メーカーの店なら、修理してくれるかもしれない。」
電話帳であたる。買った店に行く。店の人いわく、「修理すると、メーカーに送って5000円くらいですね。6900円くらいのが新品でありますよ。」
新品を買って帰る事にした。さっき覚えた取り付け作業をサッとすませる。「コードの根元部分がぐらついているので、引っ張ってオンオフはしないでください。スイッチのみで操作してください」
コーヒーをいれる。
「プロっぽくて良かった」らしい。
今でも、パソコンの修理などで、ところ構わず
よく人に呼ばれる。
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